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 「戦略経営研究会 研究成果」

 

■ 研究成果(議事録)その3 「2008年2月〜2012年1月」

 田中淳夫氏(株式会社銀座ミツバチ代表取締役)による
 20120111銀座農業政策塾「銀座で初の農業生産法人設立と現状」
 
 利大作氏(仙台市震災復興本部 震災復興室 主査)、
  半澤満氏(仙台ITビジネス研究会 会長)による
  20111203戦略経営研究会「仙台×東京ビジネスマッチング」議事録

 池田敬氏(明治大学農学部農学科准教授)による
 20111206農業ビジネス研究会「植物工場の現状と問題」議事録


 八木宏一郎氏(日本唐揚協会専務理事、カラアゲニスト)による
 20111110士業企画「食イベントの立ち上げ・運営と、クロスメディアマーケティング」議事録



 20100612戦略研「アメリカの政策シンクタンク」議事録(PDF版)
 発表者:横江公美氏(博士 (政策)、政治アナリスト)
  (下記にテキスト版あります)

■ 戦略研提言レポートページ(No.1〜No.12)

  戦略研提言レポートNo.1
 
  「会計検査院改革の必要性」(PDF版)

  戦略研からの提言「2018年日本の戦略」(20100403戦略研73rd議事録)(PDF)

  日本復興委員会レポートNo.1 「20110619 ICT復興支援国際会議 報告書」(PDF版)
  

■ 研究成果(議事録)その1 「1998年4月〜2004年12月」
■ 研究成果(議事録)その2 「2005年2月〜2007年12月」


■ 20100612戦略研「アメリカの政策シンクタンク」議事録

日 時:2010年6月12日(土) 15:00−18:00
場 所:東京・銀座 銀座会議室
テーマ:「アメリカの政策シンクタンク」
発表者:横江公美氏(博士 (政策)、政治アナリスト)
参加者:参加者 29人(発表者除く)
(銀行員、戦略コンサルタント、財務コンサルタント、官公庁職員、自治体職員、団体職員、マスコミ、
NPO法人理事長、会社員、経済評論家、司法書士・行政書士、大学生、ライターなど)


代表挨拶:代表より挨拶、戦略経営研究会及び講師、講演の趣旨の紹介

近況報告(主なもの):
・官公庁で勤務し、若手官僚の会を運営している。本日はアメリカの政策シンクタンクが如何なるビジネスモデル
で経営をサスティナブルなものにしているか、うかがってみたい。
・マーケティング会社で選挙マーケティングをやっている。本日は以前からシンクタンクに関心があり参加した。
・コンサルタントをしている。政府からの業務を受注することもあるがシンクタンクのように政府に政策提言するまで
に至っていない。この講義を機に日本におけるシンクタンクの可能性について考えてみたい。
・非常勤でシンクタンクの研究員をしたことがある。今回はシンクタンクの本場 アメリカの話が聞けるということで
楽しみにしている。

※当日は官公庁関係者、マスコミ、コンサルティング、学生等からの参加が多く、シンクタンクのビジネスモデル、
アメリカのシンクタンクのリクルートメントと人的な流動性、政策立案への関与等への関心の声が多数あった。

発表:「アメリカの政策シンクタンク」
講演趣旨:
アメリカでは、政策議論の背景の1つにシンクタンクの存在がある。
日本の政策議論を活性化するためには、何が必要なのかを前提に、アメリカのシンクタンクの役割から限界に
ついて、下記のとおり講演を行なう。
1. アメリカのシンクタンクとは何か
2. シンクタンクの役割
3. 新・情報メカニズム(電子政府におけるアメリカのシンクタンクの新たな役割)


1-1.アメリカのシンクタンク(代表例)
ブルッキングス研究所
AEI
ヘリテージ財団
ランド研究所
CSIS:戦略国際問題研究所
CFR:外交問題評議会
アーバン研究所
アメリカ進歩研究センター
 →アメリカ進歩研究センターが新顔にて、馴染みが薄いかも

1-2.シンクタンクの定義
シンクタンクの明確な定義がある訳ではないが、自分(横江氏)なりに定義すれば・・・。
○501(C)3(免税特権)を持つ組織であるということ。
→501(C)3を取得するのに時間がかかるので大学という形式を採ることも
・非営利・中立(政党に属さない;しかし、思想(保守/リベラル)は明確にする)・理事会(Board )がある
・教育・研究に使命を持った組織
・金儲けを一義とする組織ではない
 →しかし、シンクタンク的な経営努力は必要。たとえば、赤十字のトップは、金を引っ張ってこれる人がなる
 →アメリカも個人の寄付はさほど多くはない。ただし、大金持ちの存在が大きい
・アドボカシーはするが、ロビーイングはできない
→ただし、「ご説明」は構わない

→日本に政策シンクタンクを導入する場合、その組織形態は株式会社でも、大学でも個人でも構わないだろう。
但し、経営を継続させなければならないことと、やりたいことと収益の入る事業が一致するとは限らないことを
念頭に置く必要がある。
 →アメリカのシンクタンクは、政治、行政、企業のエリートの集団であり、また、高級サロンの位置づけ。
いかに自身の価値を高めるかの努力が行なわれている。

1-3.501(C)3の組織
○設立目的に1つ以上含む(以下を)
 慈善事業、教育、科学的調査、出版、公共的安全に関する実験、国内・外国でのスポーツ親善試合、
子供と動物の保護など。
・慈善事業であれば・・・。
 貧困・困窮・恵まれない人々・組織・社会・地域の救済、宗教の促進、教育と科学の振 
 興、公的な建物・モニュメントや作品の制作と維持、政府の負担の軽減、偏見や差別の除去、人権や市民権の
法律による擁護、地域の悪化や少年犯罪との闘い
 などである。

1-4.501(C)3が認める活動
○501(C)3がロビー活動とみなさない活動(シンクタンク活動)
・党に所属していない分析、研究、調査
・幅広く社会問題、経済問題、その他の問題に調査したり議論すること
・政権や小委員会からの文書によるリクエストにこたえる意味での専門的なアドバイスや援助を提供すること
・当該団体の税制に関わる議論についてコミュニケーションすること
・以下の2つの目的で政府関係者とコミュニケーションをとること
 (A)議論されている法案に影響を及ぼすためのコミュニケーション
(B)立法への影響が第一の目的であるコミュニケーション

→アメリカの政策シンクタンクは、「お金集め」を何よりも考えている。お金が集められるのは、政策シンクタンクが
支持されている証拠と考えている。
→大学のお金や、政府のお金(税金)を、政策シンクタンクに回す。

1-5.シンクタンクの発展
→シンクタンクが最も活躍したのは第二次世界大戦

第二次世界大戦以前:中立的なブルッキングス研究所、CFRが設立
冷戦開始:政府の肝いりでランド研究所が設立
政府のセキュリティシステムの開発に関与。技術系や、データベースなど基礎研究に強み。保守系の
有力シンクタンクに
→ランドの想像力やストーリーテリングは素晴らしい
1960年代:民主党系関係者によりアーバン研究所が設立
1970年代:保守系のヘリテージ財団設立
→議員を説得する活動(アドボケード)を展開
1990年代:シンクタンクが第五の権力と称されるようになる
2003年:資産家たちが保守系シンクタンクに資金を投入し、保守系シンクタンクが強い基盤を持つようになったのに
対して、ジョージ・ソロスらリベラル系の人々が、新聞広告で寄付を募りリベラル系シンクタンクとして
「アメリカ進歩研究センター」を設立

1-6.シンクタンクのビジネスモデル
→資金と研究、そしてフィードバックの流れについて
→政府からの資金提供(委託研究費)が実は一番多い

寄付(個人・企業):ヘリテージ、AEI
 →思想色と寄付額との相関がある
研究助成(財団):ブルッキングス
委託研究(政府):ランド、アーバン

→日本においても、企業や、財団、政府からの資金提供が重要ではないか。

なお、アメリカのシンクタンクはビジネスも行なっている(金額は相対的には少ないが)
たとえば、レンタルオフィス、出版事業、ケータリングサービスを行うこともある。

2.アメリカ型シンクタンクの役割
○立法補助 
→議会が間違ってはいけない、また、議会・スタッフは忙しいので代わりにに。
・公聴会でのスピーチ
・研究レポートの作成
・勉強会の開催
・人材の供給(回転扉)
 →実務に携わった人が、政策研究を行なうことで、政策研究の質が向上する
○政府とマスコミの間のメディア的存在
 →政府情報をマスコミ用に解説
 →マスコミ向けのシンポジウムを開催。力を入れている
 →電子政府により1次情報が大幅に増える。1次情報の整理整頓を行なう
 →1次情報の加工の役割。データベース化を行なう
 →したがって、電子政府がアメリカのシンクタンクに新たな役割を与えることに。さらに、よりマスコミへ
登場するようになった
○有権者教育
・シンポジウムの開催、出版物刊行、サイト運営

3.電子政府の構築によるアメリカの政策シンクタンクの「今後の新たな役割」(まとめ)
○電子政府
・議会情報のデータベース「Thomas」
 →どの法案に賛成したか、反対したかなどの全ての情報
・行政情報のデータベース「FOIA」、「NARA」
 →研究者の情報源となっている。無料あるいは安価
・政治資金に関するデータベース「Open secrets」
 →政治資金に関わる領収書のPDFが全て掲載されている
 →技術者セクションとPRセクションで構成されている

→電子政府の構築により公開される議会・行政・政治資金の情報が大幅に増加している。
→シンクタンクはこれらの情報のプロセッサーとして、データベースを作る新たな役割が与えられている。
→日本においても、1次情報の整理整頓が大きな役割になる。
→面倒くさいが、データベースの構築は社会の役に立つはず。


質疑応答:・・・


代表からまとめ:
アメリカの政策シンクタンクについてお話しいただきました。政策シンクタンクに高い関心を持つ方が参加された
わけですが、それではなぜ日本に政策シンクタンクがないか、あるいは少ないかということになります。
まず、制度が足りないというのが一つ、ついで、政策シンクタンクの必要性への啓蒙が足りないというのが
もう一つ。


参照:
Pacific21 横江公美氏2010年6月12日講演資料「アメリカ政治とシンクタンクの役割」




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